ケトン食の名医が教える、病気にならない食事と生活習慣

糖質制限はやせるための魔法の言葉のように思われていますが、実はそうではありません。
糖質制限は、特定の病気や体質の人にとって有効な食事法ですが、若くて健康体の人にとっては必要ないどころか、逆効果になることもあります。
では、どんな人が糖質制限をすべきで、どんな人がすべきでないのでしょうか? また、糖質制限をする場合には、どのようにバランスをとったり、補ったりすべきなのでしょうか?
この記事では、『ケトン食の名医が教える糖質制限はやらなくていい』(萩原圭祐著、ダイヤモンド社)から一部抜粋・加筆して、エビデンスにもとづいた科学的に正しい食事と生活習慣についてお伝えします。あなたの健康と美容に役立つ情報が満載です。
ぜひ最後までお読みください。
人間には、適度な脂肪が必要
脂肪は、健康に悪いものと思われがちですが、実は人間の体に必要な栄養素の一つです。
脂肪は、エネルギー源、ホルモンの原料、細胞膜の構成成分など、様々な役割を果たしています。
特に、女性は脂肪が欠かせません。
脂肪は、卵巣を刺激して女性ホルモンを誘導するレプチンを産生します。
レプチンは、食欲抑制のホルモンであり、月経周期を正常に保つ役割も果たしています。
そのため、脂肪が少なすぎると、月経不順や不妊症などのリスクが高まります。
また、脂肪は、皮膚や髪の毛、爪などの健康にも重要な役割を果たしています。
適度な脂肪を摂取することで、健康を維持することができます。
脂肪の摂取量の目安は、成人女性で1日あたり20〜25gです。
脂肪を摂取する際には、不飽和脂肪酸を多く含む食材を選ぶようにしましょう。
不飽和脂肪酸は、体に良い脂肪として知られています。
不飽和脂肪酸を多く含む食材には、魚、ナッツ、種子類、アボカドなどがあります。
これらの食材を積極的に摂取することで、健康を維持することができます。
脂肪は、健康に悪いものではありません。適度な脂肪を摂取することで、健康を維持することができます。
脂肪を摂取する際には、次のことに注意しましょう。
・脂肪の種類に注意する。
・脂肪には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。
・飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させるため、摂取量を控えましょう。
・不飽和脂肪酸は、善玉コレステロールを増加させるため、積極的に摂取しましょう。
・脂肪の量に注意する。
・脂肪は、カロリーが高いため、摂取量を控えましょう。
・脂肪の摂取量の目安は、成人女性で1日あたり20〜25gです。
・脂肪の質に注意する。
・脂肪は、酸化しやすいため、酸化した脂肪を摂取しないようにしましょう。
・酸化した脂肪は、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
・脂肪は、健康に必要な栄養素ですが、摂取量や質に注意が必要です。
・適度な脂肪を摂取することで、健康を維持しましょう。
10代から20代は、基本的に糖質制限をする必要はない
10代から20代は、体力をつけ、健康を維持するために、適度な運動や筋肉量の維持が大切です。
糖質制限は、体重を減らすための方法としてよく知られています。
しかし、10代から20代は、基本的に糖質制限をする必要はありません。
その理由は、10代から20代は、体が成長している途中であり、糖質はエネルギー源として必要だからです。
また、糖質は、脳のエネルギー源としても必要です。
そのため、糖質制限をすると、エネルギー不足や脳の機能低下を招く可能性があります。
10代から20代は、適正な運動や筋肉量の維持が大切です。
運動は、体重を減らすのに効果的であり、筋肉量を増やすことで、基礎代謝を向上させることができます。
基礎代謝が向上すると、何もしなくてもカロリーを消費しやすくなるため、体重を維持しやすくなります。
また、筋肉量を増やすことで、骨粗鬆症や生活習慣病のリスクを減らすことができます。
そのため、10代から20代は、適正な運動や筋肉量の維持を心がけることが大切です。
さらに、10代から20代は、ケトン体の働きによるサーカディアンリズムの調整作用や抗炎症効果などがしっかり働いているため、糖質制限をする必要はありません。
ケトン体は、脂肪をエネルギーに変換して作られる物質です。
ケトン体は、脳のエネルギー源となり、また、抗炎症作用や抗酸化作用を有しています。
そのため、10代から20代は、ケトン体を十分に摂取することで、健康を維持することができます。
糖質制限は、体重を減らすための方法として有効ですが、10代から20代は、基本的に糖質制限をする必要はありません。
適正な運動や筋肉量の維持を心がけることで、健康的な体づくりをしましょう。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
・バランスの良い食事を心がける
・適度に運動する
・十分な睡眠をとる
・ストレスを溜めない
これらのことを心がけることで、10代から20代は、健康で成長することができます。
ケトン体を十分に摂取するためには、以下の食材を積極的に摂取しましょう。
魚
肉
卵
ナッツ
種子
アボカド
オリーブオイル
ココナッツオイル
これらの食材は、ケトン体を多く含んでいます。
また、これらの食材は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるため、健康を維持するためにも重要です。
若い女性に糖質制限は必要ない?
月経不順や不妊症のリスクが高まる可能性も
糖質制限は、体重を減らすための方法として人気ですが、実はすべての人に必要なわけではありません。
特に、若い女性は糖質制限をすると、月経不順や不妊症などのリスクが高くなる可能性があるのです。
なぜ糖質制限は若い女性に危険なのか?
その理由は、脂肪が卵巣を刺激して女性ホルモンを誘導するレプチンというホルモンに関係しています。
レプチンは、食欲抑制のホルモンであり、月経周期を正常に保つ役割も果たしています。
そのため、脂肪が少なすぎると、レプチンが不足して、月経不順や不妊症などのリスクが高まります。
脂肪は美容にも大切
また、脂肪は皮膚や髪の毛、爪などの健康にも重要な役割を果たしています。
そのため、脂肪を摂取することで、これらの健康を維持することができます。
脂肪は美容にも大切なのです。
糖質制限は適度に
もちろん、糖質制限は適度に行えば、体重管理や血糖値コントロールなどにも効果的です。
しかし、若い女性は無理な糖質制限をせずに、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
自分の体と相談しながら、健康的なダイエットを目指しましょう。
糖質制限はやめて、和食で健康的にダイエットしよう!
和食を基調とした食生活が一番
ダイエットをするとき、糖質制限をする人が多いと思いますが、実はそれはおすすめできません。
なぜなら、糖質制限は体に必要な栄養素を摂取できなくなる可能性があるからです。
糖質制限のデメリット
糖質は、脳のエネルギー源であり、筋肉の合成にも必要な栄養素です。
そのため、糖質制限をすると、エネルギー不足や筋肉量の減少につながる可能性があります。
また、糖質制限は、食欲を増加させる可能性があります。
これは、体は糖質が不足すると、脂肪をエネルギー源として利用するようになるためです。
脂肪をエネルギー源として利用するためには、多くの食事を摂取する必要があります。
そのため、糖質制限をすると、食欲が増加して、体重が増える可能性があります。
和食のメリット
代わりに、和食を基調とした食生活を送ることをおすすめします。
和食は、脂質が少なく、食物繊維が豊富な食事です。
そのため、健康を維持し、体重を減らすのに効果的です。
和食の基本は一汁三菜です。
ご飯と汁物、そしてたんぱく質メインの主菜、野菜がメインの二種類の副菜を一つの献立でいただきます。
これで、バランスの良い栄養摂取ができます。
おすすめの和食レシピ
和食レシピはたくさんありますが、今回は私がおすすめするものをいくつかご紹介します。
- 銀杏と舞茸の炊き込みご飯
- さばの味噌煮
- ほうれん草と油揚げのお浸し
- かぼちゃのそぼろあんかけ
- かぼちゃスープ
これらのレシピはどれも簡単に作れて美味しいです。
自己流の糖質制限は、おすすめできないわけ
糖質制限は、体重を減らすための方法としてよく知られていますが、自己流で行うことはおすすめできません。
その理由は、糖質制限によって体に様々なリスクや問題が生じる可能性があるためです。
筋肉量の維持が重要
糖質は、筋肉を合成するために必要な栄養素です。そのため、糖質制限をすると、筋肉量が減少する可能性があります。
筋肉量が減少すると、基礎代謝が低下し、体重が減りにくくなります。また、筋肉量が減少すると、骨粗鬆症や生活習慣病などのリスクが高まります。
糖質制限による体の変化
糖質制限をすると、体はエネルギー源として脂肪を分解するようになります。
しかし、脂肪を分解する際には、ケトン体という物質が発生します。ケトン体は、体に様々な影響を及ぼす可能性があります。
・疲れやすくなる
・肌がカサカサになる
・吐き気や嘔吐が起こる
・頭痛がする
・集中力が低下する
・便秘になる
筋肉を維持しながら脂肪を分解する方法
筋肉を維持しながら、脂肪を分解してエネルギーに変える方法として、ケトン食が挙げられます。
ケトン食は、炭水化物を制限し、代わりに脂質を摂取する食事法です。ケトン食をすることで、体は脂肪をエネルギーとして利用するようになります。そのため、ケトン食は、糖質制限よりも効果的に体重を減らすことができます。
自己流の糖質制限は、健康に悪影響を与える可能性があるため、筋肉量の維持をしながら、適切な食事法を選択することが大切です。
ケトン食は、脂肪を分解しながら筋肉を維持することができるため、ダイエットに効果的な方法として注目されています。
本原稿は、萩原圭祐著『ケトン食の名医が教える 糖質制限はやらなくていい』からの抜粋です。
是非チェックしてみてくださいませ。。。
監修 大阪大学大学院医学系研究科 先進融合医学共同研究講座 特任教授・医学博士 萩原圭祐